2012年6月25日月曜日

新町川のヘドロと竹を有効活用してアサリを育てよう!

徳島大学 建設工学科では
毎年大学に入りたての1年生が各研究室のテーマにそって色々な課題に取り組む授業があるのです.

今年は,
『新町川のヘドロと竹を有効活用してアサリを育てよう!』ということで
4月からすすめております.

うちの研究室では毎年4年生が1年生の面倒をみて活動をすすめていってるのですが,
今回はM2の私も同行させて頂きましたので,その模様をお伝えします.

まず新町側のヘドロを採取します.

そしてこのヘドロの中でアサリが育つかの実験!
(いや,そだたんやろ"ってつっこみはなしね.やってみないとわからないでしょ.)


なんでヘドロかというと,新町川を守る会のおっちゃんたちが
『この川の底にあるヘドロ使ってなんかしてくれんか』という要望を頂いたからです.

ヘドロだけだとさすがに嫌気化する一方なので,
綺麗な砂もある程度まぜてどれくらいの比率でアサリが育つか3ケースで実験.

�コントロール(砂だけ)
�ヘドロ:砂=3:7
�ヘドロ:砂=1:9

それを,穴を適度にあけたペットボトルと竹筒の中に投入します.そしてアサリも投入.




なぜ竹かというと,このブログで散々書いてきたとおり竹の有効利用を考えてです!

桟橋の下に設置



最後に,台風の後で枯葉や枝が新町川にたくさん流れついていたので皆で
除去作業のお手伝いをして帰りました.








結果はまた更新します

maya


2012年6月19日火曜日

今津高校の生徒さんと対談してきました

なんとキラキラした目で私のことをみてくれるのでしょう.

すごくエネルギッシュなパワーを頂きました.


1月に御前浜で行われたフォーラムに参加して下さり,私に興味を持ってくださったみたいなのです.

今回お会いした今津高校の皆さんは,
私と同じ兵庫県御前浜で月に何度か専門家や大学の先生と一生に本格的な水質調査をしているのだそう.


高校生なのにすごいな〜と,色々今津高校の皆さんの活躍ぶりも聴かせて頂きました.



私への質問事項や興味事も目をキラキラさせながら問うてくれる高校生に,

私ももっと頑張らねばと思いなおしました.

今津高校の皆さまありがとうございました.



日本生活科・総合的学習教育学会で発表してきました

先日,日本生活科・総合的学習教育学会が徳島大学で開催されました.

私と山中先生も参加し兵庫県御前浜での活動と尼崎での活動内容を発表しました.






横浜で,アマモを用いた海洋教育を小学校の総合的学習時間のプログラム内容に規定するということをなしとげられた,
坂田邦江先生の講演もきくこともできました.



坂田先生は,現役の小学校教師を退官されたあと,
さらに専門知識をふかめるために,海洋大学大学院の学生さんとして今年から勉強されているそうです.

すごすぎる・・・.



また,この学会の理事であられる寺本先生ともお食事をご一緒させて頂き,色々なお話を聞かせて頂きました.

しかも,なんと寺本先生このお食事のときにはなしたGata girlについて興味を持ってくださり,

後日,
『里海探偵団が行く! 育て・調べる海の幸』の本まで頂きました.

寺本先生ありがとうございました.



この本には今後私たちが海の環境教育をするにあたってのヒントがたくさんもりこまれていて,
早速次から実践してみたいと思います!





まや

2012年6月7日木曜日

沖の洲 あさり姫始動!!!





こんなあっぱれな光景みたことがありますでしょうか?

砂浜に竹がささっているのです.

このなんとも奇妙な竹の中に住む生き物は『あさり』

このあさりを私たちは『あさり姫』と 呼び

1年かけて,アサリを育てて,アサリのことを学び,最後には食すというプログラムをたてて

沖洲海浜楽しむ会で企画,実行中なのであります.

詳細は下記に
http://okinosukaihin.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-fec4.html

このプログラムの発案は
福岡県水産海洋技術センター豊前海研究所 大形氏より情報提供頂きました


また,この日は沖洲海浜にムシトリナデシコがとてもきれいにさいていました!


大阪湾生き物一斉調査に参加してきました

徳島大学として毎年この大阪湾生き物一斉調査をお手伝いさせてもらっています!

今年も,良い天気に恵まれとてもたのしんで生き物を探すことができました!




写真はモクズガニのメス♪(卵つき)

今年は昨年に比べてこの大きなモクズガニがわんさかいたので,

子どもたちもしゃかりきになっていました!


満足★

アサリの浄化実験は

子どもたち興味深々!


生き物探しをしている間に




アサリちゃんに頑張ってもらって浄化してもらうはずが・・・・


あまりアサリちゃんの体調が芳しくなかったみたく


大人のかたは『おぉ〜!!!!』

っといった反応を得ることができましたが,

子どもたちにとってはもう少しばかりは

アサリが水を綺麗にしてくれると思っていたらしく

『ふーん!!!』

といった表情・・・.



それでも,アサリの浄化パワーのすごさと,

大切さは伝えることができたかな.



2012年6月1日金曜日

被災地に学ぶ旅・蒲生干潟の回復プロセス研究(​3/15)

315日  佐藤賢治氏,西城光洋氏,敷本芳行氏,長島康雄氏(仙台市科学館)

 

・当科学館では,仙台市,蒲生干潟の震災被害からの回復プロセスを調査研究している.
 

・災害直後から,地形変化,植物,魚類などの調査を月1回行っているようです.

 
・調査の内容は随時,HPで紹介されており,それらは年報にもまとめられるとのことで,初稿原稿をみせていただきました.春には出版されるようで楽しみです.
 
・私の印象では,自然の生き物はたくましく,物理環境の変化に対応して,生息しているということです.

また地形については「貞観運河が作られる以前の姿に戻った」ということが忘れられません.恐らく,引き波で地盤の弱い所が削られ,低くなり,さらにそこにエネルギーが集中する.その結果,埋め立てなどの地形改変があった前の姿に戻ったのではないでしょうか?

 
・新田開発など,人間がやってきた沿岸部に人工的な土地を作るという営みは,1000年に一度の規模の津波では,数分間で簡単にキャンセルされてしまいます.『自然の前では人の力はその程度のことだ』ということを想定に入れて,これからは生活していこう.
・そういう意味でで,この研究室で着手し始めた,“事前復興まちづくり計画”は災害の国で生きるためには必須だと思います.突然の訪問でありましたが,ご丁寧に説明いただき,いい学びをさせていただきました.ありがとうございました.
 
 

被災地に学ぶ旅・津波​映像をみせてもらう(​3/14)

遠藤義安氏(東北学院大学職員,パラリンピック日本代表柔道監督)

 

・入谷地区に,災害研修センターとそれを運営する社団法人を作った.また私立の30の大学がこのセンターを活用する仕組みを共同で作った.

・世界の舞台で柔道をする中で,“日本を学びたい”という外国人に数多く出合った.しかし,日本の現状をふりかえると,受け入れる我々の方がその期待に応えられるか,心もとなく,いつの日か,そういった日本の心,文化を学ぶ場を作りたいたいと思っていました.

・今回設置する入谷の研修センターでは,被災地視察,ボランティア活動,議論といった3つのプログラムを体験してもらう.日本人の精神といったことを鍛え,学ぶ場としたい.平成24年度は立ち上げの年なので,力をいれて頑張っていきたいと,話されていました.

・徳島大学からも是非,学生を連れて参加したいと思いました.
 
 

被災地に学ぶ旅・津波も自然の一つ,自然とのかかわりを考える(​3/14)

314日  阿部氏(入谷公民館館長,入谷YES工房)

 

・西の明石,東の志津川といわれる名物・タコをキャラクター化したオクトパス君とその関連グッズを開発,販売し,南三陸町の復興を目指している.今までに25000個のオクトパス君を売っており,今回私はタイガースオクトパス(1200円)を購入しました.今後もさらにキャラクター化を進め,販売目標数は10万個.多くのタレントがここを訪問しており,ガクトプロデュースのガクトパス君もあった.他にも,当地域の産業であった養蚕を活かしたマユに関するグッズも販売し,好評を博している.現在,ここでは35名の地元の方を雇用している.これはほんとにすごい!

 
・阿部さんには,お会いするたびに,色々と教わることがあります.前回は,これまでにも復興に必要なのは「希望」と「使命感」の話.後者は,この町で働き,生活をしていくという使命感のこと.意識の低いとボランティアに来てはいけないという人もいるが,ドンドンと来て,見て欲しい.ここで何かをするというのも大切であるが,それぞれの仕事,生活をしっかりとやり,日本を元気にして欲しい.そのことで我々も復興できる.阿部さんには,いつも“はっ”とする学びをさせていただけます.ありがたい.
 
・今回の“学び”を要約するとこんな感じです.自然災害と人間について話をして頂きました.本来,人間は災害を克服する強い力を有しているのだが,技術などを駆使することでかえってその力を弱めてしまっていると思う.発災後,避難所生活をしたが,物質が潤沢に供給されるまでの1週間の人と人との絆の力は素晴らしかった.しかし,物資がどんどんと来るようになるとそれを配給し,消化することに精一杯になってしまった.支援には大変感謝しているが,不足する中でも人が本来持っている「生き抜く力」,「助け合う絆の力」と言ったものが発揮され,困難を乗り越えていくのだと思う.こういった能力は物資などの社会的援助で代替されるのだろうが,本来の人間の力を見直し,さらに日々鍛えていく努力も怠ってはいけないと思う.そういう努力をするための場を,研修所として設ける予定である.
 
・また震災前には考えもしなかったが,大津波に被災して,人は自然を超えることはできない,自然の一部として謙虚に生きることが大切だと感じるようになった.「ハードで自然災害を防ぐということも大事だが,どんなにしてもそれには限界がある」.
・私は,話を聞きながら,災いの自然とのかかわりについては,防御するというより,受け流すということ,また持つものを少なくして,被害を小さくするという考え,つまり,受災という考えもあるな,と思いました.みなさん,いかがでしょうか?